個人投資家は本格的な投資に入る前に、この生活防衛資金を貯めなければならないのです。
ところが多くのマネー誌や株式投資本は、この基本中の基本を無視して株式投資を勧めています。
これは本当に憂うべきことです。
株式投資においては、1年の間に4割程度損をしてしまうことだってあります。
そのとき、全財産を注ぎ込んでぃたらどうしますか。
豊かな老後どころか、悲惨な現在が待っています。
そういう目に遭わないようにするためにも、「生活防衛資金」は必須なのです。
生活防衛資金はいくら必要ですか?できれば2年間、少なくとも1年間は暮らしてぃけるだけのキャッシュを預金で持っていることが不可欠になります。
それがわたしが言う「生活防衛資金」です。
この資金は、いつでもキャッシュにできるように、銀行預金か郵便貯金にしておくべきです。
この「生活防衛資金」を株式や投信や外貨に振り向けてはなりません。
そして緊急時における拠り所として、普段は絶対に手を付けないという覚悟をすべきです。
こんな低金利の時代に銀行預金や郵便貯金というのは、運用手段としてまったく面白くないのですが、この「生活防衛資金」があるかないかが、資産運用のパフォーマンスを長期的に決めます。
生活防衛資金があれば、資産運用の浮き沈みに対して心の平静を維持することができるからです。
後述する株式や外貨の運用をすると、予想に反して損する場合があります。
それは必ず起こります。
秋には気持ちの良い日本晴れになることがわかっていたとしても、そこに至るまでには、梅雨で天候不順が続いたり、熱帯夜で眠れない夜を過ごしたりするものです。
最終ゴールにたどり着くまでには、様々な試練が襲いかかるものなのです。
そこでたまたま必要資金が発生して、手仕舞いをしなければならなくなったとしたら、大きな損失が確定してしまいます。
せっかく構築したポートフォリオも、跡形もなく崩れてしまうかもしれません。
だからこそ、困難な時でも自ら動かざるを得ないような状況におかれないようにしなければならないのです。
資産運用の調子が悪いときには、「そういうときもあるさ」と割り切り、平静な心で日々を過ごすことができるように、「生活防衛資金」を十分に持っておくべきなのです。
生活防衛資金を貯めることは、個人投資家として成功するための必要条件です。
それが、投資を本格化するための大前提になります。
生活防衛資金なしに投資の世界に入ってはならないのです。
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